認知症と便秘

認知症と便秘

腸脳相関(ちょうのうそうかん)という言葉があるように腸内環境と脳は相互に影響を与えているといわれています。

慢性的な便秘が続いて腸内環境が悪化すると、脳の神経細胞がダメージを受けることが指摘されていますが、詳しいメカニズムについてはまだ明らかになっていません。 

国内の大学研究機関が、認知症、アルツハイマーと診断されている高齢者84人を便秘の症状がある人とない人にそれぞれ分けて脳の状態と認知機能の低下速度を調べたところ、便秘のある人ではない人に比べて認知機能の低下速度が2.7倍も速かったことが分かりました。

また別の研究では、排便の頻度が少ない人ほど認知症のリスクが高くなるという結果も出ています。 

便秘によって腸内細菌の作り出す短鎖脂肪酸という人間の健康にとって有用な物質が減少することで、体が酸化ダメージを受けて全身が慢性的な炎症状態となることで認知症リスクを高めるということも考えられます。 

老いは誰にでも訪れるものですが、腸活でめぐりの良いからだを整えて老後を迎えたいですね。

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